天然すぎる美少女と秘密のダイエット作戦 春の昼休み。 高校二年生の美少女、花村ミサキは鏡を見ながら首をかしげていた。 「うーん……なんだか最近、お菓子を食べすぎた気がするなあ」 友達のユイが呆れた顔をする。 「気がするじゃなくて、毎日食べてるでしょ」 「そんなことないよ!」 ミサキは自信満々だった。 しかしその瞬間、制服のポケットからチョコレートが三つ落ちた。 「証拠が出てきた!」 「これは偶然だよ!」 さらに反対のポケットからクッキーが出てきた。 「偶然が増えた!」 ミサキは慌ててお菓子を回収した。 「よし!今日からダイエットする!」 「その決意、何回目?」 「たぶん百回目!」 まったく威張れない。 放課後。 ミサキはランニングを始めた。 「運動だー!」 元気よく走り出す。 しかし三分後。 「疲れたー!」 ベンチに座った。 「早い!」 ユイがツッコむ。 するとミサキの目の前にパン屋があった。 焼きたての香りが漂ってくる。 「いい匂い……」 「ダメだからね」 「見るだけ!」 五分後。 ミサキはメロンパンを食べていた。 「見ながら食べてる!」 「これは補給だから!」 「何の補給なの!」 翌日。 ミサキは新たな作戦を考えた。 「食べなければいいんだよ!」 「今さら?」 昼休み。 机の上にはサラダだけ。 ミサキは誇らしげだった。 「どう?完璧でしょ?」 「珍しく本気だね」 ところが十分後。 ミサキのお腹が鳴った。 グゥゥゥゥ。 教室中に響く。 クラスメイト全員が振り向いた。 「お腹が自己紹介してる」 「恥ずかしい!」 ミサキは顔を真っ赤にした。 さらに隣の席の男子がパンを食べ始める。 「うまそう……」 その視線は獲物を狙う猛獣だった。 男子が慌ててパンを隠す。 「取らないよ!」 と言いながら、視線だけは離れない。 放課後。 結局ミサキは購買でパンを三つ買った。 ベンチで食べながら満足そうに笑う。 「やっぱり食事は大事だね」 ユイがため息をつく。 「ダイエットは?」 「明日から!」 「またそれ?」 ミサキはパンを頬張りながら胸を張った。 「人間には夢が必要なんだよ!」 「それダイエットじゃなくて現実逃避!」 その時、先生が通りかかった。 「花村、またパン食べてるのか」 「これは研究です!」 「何の研究だ?」 ミサキは真顔で答えた。 「おいしいパンランキングです!」 先生は少...