女に慣れた男には、もうひとつの顔がある。
それは、「追わない者」だ。
だが、なぜか“追わせてしまう”男。
その正体こそ、熟女キラー。
若さや勢いではもう勝てない。
でもな、それでいい。
中高年になって初めて手に入る“静かな色気”ってやつがある。
焦らず、騒がず、ただ“見抜く目”を持てばいい。
まずは聞こう。
君は、ただ年上の女性が好きなのか？
それとも、“年上の女が自分を欲しがる瞬間”が好きなのか？
後者なら、もう入口に立っている。
熟女――それは飾りじゃない。
若さを脱ぎ捨て、経験と傷跡を纏った、生きた証のかたまりだ。
彼女たちは敏感だ。
つまらない言葉遊びには付き合わないし、
自信のない男の曖昧な気配には目を細める。
だが一方で、心のどこかに穴を抱えている。
忘れたい夜がある。
誰にも触れられたくない記憶もある。
そこに忍び込めるのが、「熟女キラー」だ。
派手なアプローチは不要。
下手な情熱もいらない。
ただ、言葉よりも“空気”で包み込むこと。
「なぜかこの人の前だと、素直になれる」
そう思わせた瞬間、彼女はすでに君の掌の中だ。
声のトーンをひとつ下げろ。
焦らず、視線を泳がせるな。
彼女の過去に嫉妬するな。
むしろ「その過去ごと、美しい」と呟ける男だけが、
夜の扉を開けられる。
そして――
口説くな。
誘導もしなくていい。
彼女が“自分で踏み出した”と思わせること。
女はいつだって、自分で選んだ男にしか心を開かない。
君が欲しいのは、ただの関係じゃないはずだ。
夜の静けさにふと手を伸ばし、
自分の存在を誰かに確かめたくなる――
そんな時、甘く、そして少し苦い果実が、そこにある。
狩るんじゃない。
待つんだ。
「摘まれることを許す瞬間」を、見逃さない目を持て。
それが、熟女キラーの条件だ。
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