「いいな」と思う女性は、いつも誰かのものだった。――その裏に潜む欲望の正体。
…ねぇ、君も気づいてるんじゃないかな。
「いいな」って思う女性は、だいたい、もう既婚なんだよね。
まるで、誰かに取られてからじゃないと価値が見えないみたいに。
そんなふうに感じたこと、ない?
不思議だよね。街ですれ違った女性、職場のあの人、コンビニのレジで微笑んだ女性――
どこか魅力的で、安心感があって、品があって…
「こんな人がいたら、人生変わるかも」なんて妄想しそうになる。
でも、聞くともう…結婚してる。
旦那さんがいる。
子どももいる。
もう誰かのものなんだって知った瞬間、妙に納得してしまう。
「そりゃそうだよな、いい女は誰かがもう見つけてるよな」って。
そうやって、また一人、心の中で手を合わせる。
でもね、これって、ただの偶然じゃない。
心理学では「選ばれていること」自体が、その人の価値を上げるって言われてるんだ。
“選択の証明”っていう、ちょっと皮肉な理屈。
人は、自分で評価できないものを、他人の評価で測ろうとする。
誰かが選んでる=価値がある。
つまり既婚女性は、もう「誰かの選んだ確かな存在」なんだ。
しかも、彼女たちは経験を積んでる。
恋愛も、結婚も、生活も。
だから話し方にも、視線にも、しぐさにも、余裕がある。
それが無意識に「いいな」って思わせる。
でも、それって、本当に“彼女自身”を見ているのかな?
彼女の横にいる「夫」という存在が、彼女を魅力的に映してるだけじゃないのかな?
――もし、その人が未婚で、誰にも選ばれてなかったら。
同じように「いいな」って思えるだろうか?
…きっと、答えはノーだ。
僕らは、女性を見てるようで、実は“他人の評価”をなぞってるだけなんだよ。
欲望って、そんなふうに他人を介して育つ。
「自分には手に入らない」っていう前提が、より強く心を刺激する。
禁じられたものほど、甘く見える――
それが、人間の業(ごう)ってやつなんだろうね。
そして、もっと怖い話をしようか。
君が「いいな」と思ってるその既婚女性。
彼女もまた、誰かの夫に「いいな」って思われてるかもしれない。
結婚って、安心じゃない。
むしろ、日々すり減る愛情と、失われていく女としての自信の中で、
ほんの少しの他人の視線に、救いを求めることもある。
だから、たまにこっちを見る視線が…
ほんの少し、期待を含んでるように見える。
それは、気のせいだろうか?
それとも彼女もまた、「誰かに見られている私」に魅力を感じてるのかもしれない。
――つまり、みんな欲望に飲まれてる。
既婚者も、独身者も、見つめる側も、見つめられる側も。
「いいな」と思うその感情は、どこから来たのか。
自分の本心なのか、それとも社会が刷り込んだ幻想なのか。
それに気づいたとき、きっともう、元には戻れない。
ああ、それでも人は、
今日も「誰かのものになった女」に、また心を奪われてしまうんだ。
…ねぇ、君はもう、誰かの“選んだ”女に、惹かれてはいないかい?
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